2019年6月7日

 

文化庁委託事業「2019年度次代の文化を創造する新進芸術家育成事業」

『世界の児童青少年演劇を知る』ワークショップ参加者募集

※応募は締め切りました。たくさんのご応募ありがとうございました。

 

2019725()28() 沖縄県那覇市にて開催

 

『世界の児童青少年演劇を知る』は、日本国内で児童青少年演劇に関わる、もしくは関わろうとしている新進の芸術家を対象に、経験豊富な実演家や専門家と一緒に学ぶ機会を提供します。国内での活動を続けているだけでは得られない新たな視点や考え方、芸術家としての姿勢を身につけ、日本の児童青少年演劇の新たな可能性を拓き、世界で活躍できる人材の育成を目指します。世界の児童青少年演劇の第一線で活動する実演家のワークショップを軸に、実際の創作過程を意識した実践的なプログラムを実施します。

 

沖縄県内および日本全国の芸術家を対象とした2つのワークショップの参加者を募集します。

 

     ダヴィデ・ドーロ(イタリア)によるワークショップ

 

【講師】

ダヴィデ・ドーロ(コンパーニア・ロディージオ

俳優、脚本家、演出家。

1997年から、同じく俳優、脚本家、演出家のマヌエラ・カペーセと共に活動を始め、2005年にコンパーニア・ロディージオを設立。以来、イタリア国内外で子どもや大人のための作品を上演しているほか、子ども、ティーン、大人のためのトレーニングプログラムも行っている。

作品はこれまでに、10の言語(フランス語、英語、スペイン語、ポルトガル語、カタロニア語、ギリシャ語、ロシア語、ドイツ語、デンマーク語、日本語)に翻訳されている。

また、イタリアだけでなく、イギリス、日本、ロシア、デンマーク、リヒテンシュタインでも創作を行っている。魅力的な演劇を創るため、作品は実際の人生における体験から生み出され、独特の皮肉とユーモアを通して上演される。

コンパーニア・ロディージオの作品の根幹には、イタリア国内外の劇場や学校などで何年にもわたり行ってきた子どもたちとのワークショップで集められた素材がある。それを磨き、変化させ、構成して作品が創られる。長年のフィールドリサーチから得られたあらゆる言葉やアイディア、イメージが、上演をとおしてよみがえる。

子どもたちと一緒に創り出す演劇作品が、コンパーニア・ロディージオのコンパーニア・ロディージオ創作プロセスおよび最終的な作品にとって不可欠なものになっている。

 

【ワークショップについて:講師より】

「『WA』を探して」ダンサーと俳優のための演劇ワークショップ

このワークショップは、コンパーニア・ロディージオが行うリサーチ・プロジェクト「WA」の最初の一歩です。このプロジェクトは、美しく、ミステリアスな日本語の「和」に着想を得て始まりました。2019年から2020年にかけて、イタリア、フランス、リヒテンシュタイン、そして日本で、子どもやティーンエージャーたち(3歳から14歳)の力も借りながら進めていきます。そこから、コンパーニア・ロディージオの新しい作品を創り、2020年に初演する予定です。

 

今回の沖縄でのワークショップに参加する皆さんには、各自、懐中電灯をひとつ、そして自分が持っている秘密の物語のテキストを持ってきていただきたいと思います。

 


      イヴィツァ・シミチ(クロアチア)によるワークショップ

 

【講師】

イヴィツァ・シミチ

演出家、俳優、作家。

西安欧亜学院の人文教育学院で教授を務める。

1989年から2016年まで、クロアチア・ザグレブのシアター・マラシーナ芸術監督。2008年から14年まで、アシテジ(国際児童青少年舞台芸術協会)の事務局長を務め、2014より名誉会員。

現在、中国陝西省西安市を拠点に活動している。

児童青少年向け、そして大人向けの演出作品は、クロアチア、中国(陝西省)、台湾、香港、アメリカ、ロシア、スロベニア、アゼルバイジャン、ルーマニア、ドイツで上演されている。その中でも、『パラシュート』(2006年)は世界中で知られており、オーストラリアのシドニー・オペラハウス、東京の座・高円寺、イギリス・ロンドンのバービカン・センター、アメリカ・ワシントンDCのケネディー・センターのほか、ブエノスアイレス、エジンバラ、ソウル、大阪など、世界の全大陸で上演された。

また、演出家としていくつもの国際プロジェクトに参加。香港、台湾、日本、韓国、ロシア、オーストリア、クロアチアの俳優が参加したパッチワークファミリープロジェクトでは、『スーパーヒーロー』(201013年)という児童青少年向け作品を生み出した。

 

【ワークショップについて:講師より】

演劇の言葉は、世界の共通言語です。国境や文化の違いを超えて、年齢や性別、人種、宗教などが異なる様々な観客との対話を可能にします。

演劇の言葉は、発語されるものだけではありません。音楽や音、ダンス、身体の動き、美術も演劇の言葉に含まれます。

演劇の言葉は、記号や比喩、原型の言葉です。文化や人間の意識、理性を超え、私たちの無意識、感覚の世界、そして感情に触れるものです。

もしも異なる言語を持つ文化が人々を分け隔てているのなら、原型や記号が表わす無意識、感覚の世界は、文化に関係なくすべての人間が持っているもので、それを表現するノンバーバル(言葉を発しない)演劇こそ、文化を横断する交流や異文化間の協働にふさわしい演劇の言葉だと言えます。

 

この3日間のワークショップでは、ノンバーバル演劇の可能性、異なる文化圏に暮らす様々な年齢の子どもたちに向けた創作の可能性を探究します。それを通して、日本の若いアーティストたちが、国際協働や国際交流のためのより良い道具を得ることを目指します。



3日間のワークショップを行い、3日目の夜に合同で短いパフォーマンスの発表とディスカッションを行います。

最終日は、事業の一環として開催されるシンポジウム「東アジアにおける児童青少年演劇の可能性」に参加します。

 

【日程】

2019725()28() 4日間(ワークショップは3日間)

※沖縄県外からの参加者は、724()到着・729()出発

 

スケジュール:

 

7/24 ()

県外参加者那覇到着

7/25 ()

ワークショップ1日目

7/26 ()

ワークショップ2日目

7/27 ()

ワークショップ3日目

17:00ショートパフォーマンス発表&ディスカッション

那覇市緑化センター(一般公開)

7/28 ()

午前中シンポジウム「東アジアにおける児童青少年演劇の可能性」参加

7/29 ()

県外参加者出発

 

【場所】

沖縄県那覇市

 

【募集人数】

各ワークショップ5名ずつ

 

【参加条件】

   18歳以上で、児童青少年演劇の分野で活動している、もしくは児童青少年演劇に関心のある、日本在住の俳優、パフォーマー、実演家(国籍は問いませんが、日本語が話せることが必須です)

   国際的な創作活動に関心のある方

   全日程参加できること

   今後の可能性を視野にいれ、英語ができる方を優遇します(※今回のワークショップには日本語通訳がつくため、英語ができなくても問題ありません)

   県外からの参加者には、那覇空港までの渡航費(国外からは不可)と那覇での宿泊を提供します。

   食費、報酬はありません。

   参加費は無料です。

 

【応募方法】

以下の資料を、下記のメールアドレス宛に提出してください。

   カバーレター(動機など):A4 x 1

   履歴書

   顔写真/全身写真

   1分間の自由パフォーマンスの映像(ソロ):既存の作品からの抜粋でも、応募のために創作したものでも構いません。

   メールの件名を「『世界の児童青少年演劇を知る』ワークショップ参加希望」とし、どちらのワークショップに参加したいかを明記してください。

   可能であれば、資料は日本語と英語両方で提出してください。

 

【応募締切】

2019620() 18:00 ※応募締め切りました。たくさんのご応募ありがとうございました。

 

【参加者決定時期】

20196月下旬予定

 

【応募・お問い合わせ】

メール:project@okigeiren.org

電 話:080-6519-8589(宮内)

 

 

文化庁委託事業「2019年度次代の文化を創造する新進芸術家育成事業」

主催:文化庁、一般社団法人 沖縄県芸能関連協議会

制作:一般社団法人 沖縄県芸能関連協議会